なっとーです!こんにちは!
今回はマツダ車のエレキシフトシステム(電子制御シフト)の動作について取説に従ってお話ししてみたいと思います!
そんな機能は知らなかったという方も意外と多いのではないでしょうか?
ということで是非最後まで読んでみてください!
マツダのエレキシフトはMX-30が最初で、その後、CX-60とCX-80にも採用されています。
※本記事はCX-60の取扱説明書の「セレクトレバーの使い方」の部分をベースとしています。
セレクトレバーの基本的な操作方法
まず、セレクトレバーの基本的な操作方法からお話しします。
これがセレクトレバーですね。

そしてこのボタンがセレクトレバーボタンです。

ここに現在のシフトポジションを示すシフトインジケーターがあります。

メーターにも現在のシフトボジションを示す表示があります。

ではまずエンジンを始動します。
Pの位置からRの位置にする場合。
→ブレーキペダルを踏んだ状態で、セレクトレバーボタンを押して操作します。
Rの位置からNの位置にする場合。Nの位置からDの位置にする場合。Dの位置からNの位置にする場合。
→セレクトレバーボタンを押さず(押しててもOK)そのまま操作します。
Nの位置からRの位置にする場合。Rの位置からPの位置にする場合。
→セレクトレバーボタンを押して操作します。
メーターに表示されるシフトポジションと同じ位置のシフトインジケーターが点灯します。
シフト誘導表示
次のときは、車両の電源がON以外でも、メーターにシフトポジションが表示されます。
オートP (パーキングロック) 機能が作動しているとき、
または、ニュートラル保持モードが作動しているとき
ま、これらは後でお話ししますが・・
シフトポジションとセレクトレバーの位置が異なるときは、メーターにシフトポジションとセレクトレバーの位置が表示されます。
エレキシフトの場合、安全のためセレクトレバーの位置とシフトポジションが異なる場合があるのですが、その場合、セレクトレバーの本来あるべき位置(現在のシフトポジション)に誘導するための表示がされます。
下のメーターは、セレクトレバーがDのままエンジンを切ったときに自動パーキングロック状態になりセレクトレバー位置はDですが、シフトポジションはPになっているのでセレクトレバー位置をPにしてくださいという誘導表示です。

D:セレクトレバーの位置
P:シフトポジション
オートP (パーキングロック) 機能が作動後に表示されるシフト誘導表示は、車両の電源がON/ACCからOFFになると、一定時間表示した後、非表示になります。
オートP (パーキングロック) 機能を作動させる
停車中に次の状態にするとオートPが作動します。
車両の電源をONからOFFにしたとき。
まあ、これは一般的ですね。通常の動作です。
シフトポジションがR/Dのときに、運転席シートベルトをはずし、運転席ドアを開ける。
ほとんどやらない操作ですが、エンジンがかかっていてセレクトレバー位置がDまたはRのときに運転席のシートベルトを外して運転席のドアを開けるとセレクトレバーはDまたはRの位置ですが、シフトポジション的にはP(パーキング)になってくれます。

これがオートP (パーキングロック) 機能です。
セレクトレバーの位置は変わらないため、メーター内のシフトポジション表示とセレクトレバーの位置が異なる状態になっています。
この場合はメーター内のシフトポジション表示を確認して、セレクトレバーをPの位置にします。
ニュートラル保持モードを使用する
前後どちらかのタイヤをベルトコンベヤーに載せて車両を動かすタイプの自動洗車機など、パーキングブレーキを解除して、シフトポジションをNにする必要があるときにニュートラル保持モードを使用します。
ニュートラル保持モードにすると、車両の電源がACC、シフトポジションがN、およびパーキングブレーキが解除された状態を約25分維持します。

次のどちらかの操作をすると、ニュートラル保持モードが作動します。
操作方法1
エンジンを始動する。
パーキングブレーキを解除する。
セレクトレバーをNの位置にする。
オートホールドをOFFにする。
チャイムが鳴るまで、電動パーキングブレーキ (EPB) スイッチを押し続ける。
チャイムが鳴ってからすぐにプッシュボタンスタートを押す。
操作方法2
エンジンを始動する。
パーキングブレーキを解除する。
セレクトレバーをNの位置にする。
オートホールドをOFFにする。
電動パーキングブレーキ (EPB) スイッチを押したまま、プッシュボタンスタートを押す。
ニュートラル保持モードを解除する
次のいずれかの操作を行なうと、ニュートラル保持モードが解除されます。
1.車両の電源をONにする。
2.セレクトレバーをPの位置にする。
ニュートラル保持モードが作動して、約25分経過すると自動でニュートラル保持モードが解除され、車両の電源がOFFになります。このとき、オートP (パーキングロック) 機能が作動し、シフトポジションがPになります。
シフトポジション制限
次の操作を行なうと、安全のためシフトポジションがN(ニュートラル)になります。
ということでいかにもエレキシフトの動作といって感じですね。
人や車の走行が無い広い駐車場で確認してみました。
1.停車中にブレーキペダルを踏んでいない、またはアクセルペダルを踏んでいるときに、セレクトレバーをNの位置からRまたはDの位置にした場合。(このとき自動でパーキングブレーキがかかります)
こちらはブレーキを踏まずにセレクトレバーをNからRにしたときのメーターです。
セレクトレバーをRの位置にしましたが、シフトポジションはNのままとなっています。

このとき、ブレーキペダルを踏むとシフトポジションはRにシフトします。
これでセレクトレバー位置とシフトポジションが一致します。
2.車速が5km/h以上のときに、セレクトレバーをRまたはDの位置からPの位置にした場合。
走行中にPにするなんて怖かったですが、ニュートラルになるということなのでやってみました。
5km/h以上で前進しているときにセレクトレバーをPにしたときのメーター表示です。
セレクトレバー位置はPですが、シフトポジションはN(ニュートラル)になりガツンといきなりPになることはないんですね。

そのまま車速を5 km/h未満にするとグッととまりシフトポジションがPになりました。
また、同じように前進中にセレクトレバーをPにしたあと、操作前のDの位置に戻すとそのままセレクトレバー位置とシフトポジションがDで一致しました。
5km/h以上でR(バック)からPにしたときも同様です。
3.車速が10km/h以上のときに、セレクトレバーをRの位置からDの位置にする、またはDの位置からRの位置にする。
10km/h以上で前進中にセレクトレバーをRにしたときのメーター表示です。
セレクトレバーはR位置ですが、N(ニュートラル)のまま前進しています。

そのまま車速を10 km/h未満にするとシフトポジションがRになってセレクトレバーとシフトポジションがRで一致しバックに切り替わりました。
前進中にセレクトレバーをR(シフトポジションN)にしたあと、セレクトレバーを操作前のD位置にするとシフトポジションがDにシフトし、セレクトレバーとシフトポジション位置がDで一致します。
10km/h以上でRからDにしたときも同様です。メーター表示は(D▶N)
最後に
いかがでしたでしょうか。
何気なく使用しているセレクトレバーですが、CX-60、CX-80、MX-30のセレクトレバーはエレキシフトシステム(電子制御シフト)が採用されているので、これまでのコントロールケーブルで接続されているシフトとは色々と違う部分がありますね。
知っておくと安心なセレクトレバー操作ですので、本記事でなんとなく覚えていてくれたら良いかなと思います!
なお、本記事の内容はYouTube動画でも公開しています。
動画の方が分かりやすい部分が多いと思いますので、気になる方はチェックしてみてください!
最後までお読みいただきどうもありがとうございます!
それではまたです!