CX-60 XD-HYBRID に1年乗った感想
1年乗ってみての走行関係の感想
一般道、高速、ワインディングと1年間いろいろ走行してきて感じたことを素直にお話ししてみます!
トルコンレス 8速AT
CX-5,CX-8と乗り継いで現在CX-60ですが、運転していて一番違いを感じる部分はトルクコンバーターの無い8速オートマの感触ですかね。
CX-60(CX-80)はトルコンレス8速ATを採用しています。
湿式の多版クラッチでのオートマチックトランスミッションですね。
直6 3.3Lディーゼル+マイルドハイブリッドの大きなトルクもしっかり受け止めてダイレクト感のある走りができます。
ただ、変速感のないスムーズな変速はどうかというと、そこはCX-5,8やこれまでのマツダ車の標準であったトルクコンバーターを介したATのほうがやはりスムーズではありますね。
販売当初の試乗車の乗ったとき、低速時の変速ショックがギクシャクする感じがありました、でも、価格改定後の私のCX-60はギクシャク感はそんなに気にならなくなっています!それ以前の車両もリプロでだいぶスムーズになっているようですね。
CX-80の試乗をしたときにさらにスムーズになっている気がしました。
まあ、運転が好きな方はこのダイレクト感のあるトルコンレスATは気に入るかもしれません^^
8速ATということはもちろんですが、トルクコンバーターを介さないことによってロスがない分燃費も良くなっているのかなと思います。
CX-60 XD-HYBRIDの燃費
そして燃費ですが、ほんとにびっくりするくらい良いです~!
前車の2.2LディーゼルのCX-8で街乗りしたときの燃費は大体10~12km/Lという感じでしたが、この3.3Lディーゼル+マイルドハイブリッドのCX-60は街乗りで14~16km/Lくらい走ります!
高速道路では20km/L以上は普通に走ります、ほんと凄いです!
さらに、何度かYouTubeやブログ記事でもお話ししていますが、信号の少ない一般道を↓の画像のときは40分間走行したときの燃費ですね、25.2km/Lという燃費でした!
燃料が軽油ということもあるし、ガソリンのハイブリッド車より燃料コストはかからないんじゃ?と思います^^
走行中の i-Stop(アイドリングストップ)機能
CX-60(CX-80)のXD-HYBRIDとPHEVモデルの場合、 i-Stopは走行中でもアクセルオフで惰性で走っているときにエンジンが停止します。
下の画像でお分かりいただけると思いますがスピードメーターは50km/hあたりですがタコメーターは0回転になっています。
この動作はMi-DRIVEがNORMALモードの場合のみ作動します。
SPORTモードとOFF-ROADモードの場合は走行中のi-Stop動作はありません(通常の信号待ち等での i-Stopはします)。
普通に街中を走行中など、気が付くとエンジン止まってる、そしてアクセルオンでエンジンがかかったことが分からないくらい静かに再始動する、という感じで、どうもハイブリッド用のモーターでエンジンの再始動をしている感じですね。
この走行中の i-Stopも燃費が良い要因ですね。
ただ、街中で車が多くストップ&ゴーを繰り返すような場面では、走行中の i-Stop状態からアクセルオンでエンジンが再始動する一瞬のタイムラグが走りにくかったりします。
そんなときはMi-DRIVEをSPORTモードにして走行中に i-Stopしないようにして走ったりすることもあります。
ハンドルの重さ
CX-60のハンドルは他のマツダ車と比べると少し重めです。
CX-60に乗り始めたころにハンドルが少し重めだなと思った記憶があって、でも1年乗って慣れてしまうと全く気にならなくなっていました。
そして、先日、CX-5のXD Black Tone Editionの試乗をしてみたとき、あ、ハンドルが軽い!となりました^^
CX-5(または他のCXシリーズ車)とCX-60両方乗られた方はお分かりいただけると思いますが、比較するとやはりCX-60のハンドルは重めですね。慣れればなんてことはない話ですが、運転していて常に回しているハンドルですので違いはとても感じる部分です。
マツダ CXシリーズの最小回転半径
ハンドルのお話しついでに、CX-60の小回りのききという部分もお話ししておかないとですね。
かなり小回りがききます!
実際、駐車場などでハンドルをきると、ほんと小回りきくなーって思います。
直6ディーゼルの大きなエンジンですが縦置きになっているため、ステアリングの切れ角が大きくとれるんですね。
ですので、CX-60より全長が短くホイールベースが短いエンジン横置きのCX-5よりも10cm小回りがきくんです。
せっかくなので、マツダのCXシリーズの最小回転半径を書いておきます。
- CX-3:5.3m
- CX-30:5.3m
- CX-60:5.4m
- CX-5の最小回転半径:5.5m
- CX-8の最小回転半径:5.8m
- CX-80の最小回転半径:5.8m
CX-3より10cmだけプラスってのも凄いですね!
乗り心地
乗り心地(柔らかさ)はCX-5、CX-8などにくらべると間違いなく硬めですね。
まあ、車高調やダウンサスなどで車高を下げる方にとっては、まったく問題ない話かもしれませんけど^^
ですので、柔らかくフワフワした乗り心地が好きな方はCX-60を選ぶべきではないと思います。
SUVだけどスポーツ走行とか運転を楽しみたい方にはとても合っている車かなと思います。
私も実際、硬さまったく問題ないですし、後で書きますがCX-60はワインディングマシンです♪
高速(120km/h区間)での走り
前車CX-8のディーゼルは最高出力が147kW<200PS>で最大トルクが450N・m<45.9kgf・m>。
これでも十分パワフルでしたが、CX-60 XD-HYBRIDは最高出力が187kW<254PS>で最大トルクが550N・m<56.1kgf・m>もあり、圧倒的なパワーという感じです。
そしてその最高出力&最大トルクはCX-8のディーゼルよりも少ない回転数での値です。
トルコンレスの8速ATのダイレクト感もありほんとに速いと思います。
こちらは高速の120km/h制限区間での画像ですが、PAから本線に合流して踏み込むと、あっという間に120km/Lまで出ているというくらい強烈に速いです!
本記事の最後に貼ったYouTube動画で高速での加速も是非見てみてください。
ワインディングでの走り
これぞCX-60の本領発揮!というのがワインディングでの走行です!
SUVでこんなにロールせずにコーナー曲がっていくのか!?と思うくらい気持ちよく曲がれます。
足回りの硬さが完全にメリットになっていると思うところです!
硬い=悪 じゃないんです^^ と、ワインディングを走っていて思います! 60いいな~って思います。
こんなワインディングに強いCX-60ですが、その理由のひとつに「キネマティック・ポスチャー・コントロール」という装備があります。
キネマティック・ポスチャ・コントロール(KPC)
CX-60にはロードスターにも装備されているキネマティック ポスチャ コントロール(KPC)という装備があって、コーナリングがかなり安定するようです。
実際、ほとんどロールを感じることなく急なコーナーもググっと安定して曲がってくれます。
KPCによってどんな制御がされているかというと、マツダ公式サイトでも紹介されていますがGが強めにかかるようなコーナリングの際にリアの内輪側にわずかにブレーキをかけることでロールを軽減しながら車体を引き下げて姿勢をより安定させるということみたいです。
ああ、なるほど、これでロールが少なく安定して曲がることができるんだと実感できます。
最後に
いかがでしたでしょうか。
ということで今回はCX-60が納車されて1年間経過しての感想をまとめてみました。
3.3L 直列6気筒ディーゼルターボエンジン+マイルドハイブリッド、ほんとにパワフルで、それでいてびっくりするような燃費! さらにワインディングでのコーナリングも楽しいCX-60はほんとに気に入っています!
とにかく走って楽しい車だと思いますが、万人受けするただ普通の車とは違って乗り手を選ぶスポーツSUVという部分もあるかもしれませんので、ネットの情報だけで判断せず、是非、しっかり試乗して自分に合う合わないを判断していただけたらなと思います。
なお、本記事の内容はYouTubeでも公開しています。
動画で見た方が分かりやすい部分もありますので是非チェックしてみてくださいね!
それではこのへんで終わります。
最後までお読みいただきどうもありがとうございました!