標識連動速度設定
最近のマツダ車には道路交通標識を読み取ってメーターやアクティブ・ドライビング・ディスプレイ(ヘッドアップディスプレイ)に標識を表示する交通標識認識システム(TSR:Traffic Sign Recognition System)が装備されていますが、CX-60にはさらにその標識から読み取った制限速度をCTS(クルージング&トラフィック・サポート)、MRCC(マツダ・レーダークルーズ・コントロール)に設定することができるんです。
交通標識認識システム (TSR)
まず、TSRがどういうシステムかというと、フロントウィンドウ部にあるフォワードセンシングカメラ (FSC) 、またはナビゲーションシステムが認識した交通標識を、メーターとアクティブ・ドライビング・ディスプレイに表示することができるシステムです。
TSRにより、「速度標識」「車両進入禁止標識」「一時停止標識」「追い越しのための右側部分はみ出し禁止標識」を表示することができます。
これにより、制限速度を超えているときに、メーターとアクティブ・ドライビング・ディスプレイに表示および警報音で速度超過をドライバーに知らせる設定もできます。
標識連動速度設定の方法
TSRによる各標識の表示はこれまでのCX-3、CX-5、CX-8、CX-30・・などにもありましたが、CX-60はさらに、速度標識から読み取った速度をCTSやMRCCに設定することができるようになっています。
これは意外と知らない方も多いのではないでしょうか。
1. 標識連動車速設定を有効にする
初期設定で「標識連動車速設定」は有効(手動)になっていますのでそのまま使えますが、一応書いておきます。
マツコネの「設定」⇒「運転支援」メニューの中に「標識連動車速設定」の設定があって設定項目で「手動」(初期値)と「OFF」があります。
ここで「手動」が選ばれていれば標識連動車速設定が使えます。
2. 標識連動車速調整
上記「標識連動車速設定」の設定の下に「標識連動車速調整」という設定があります。
設定項目には、「+0km/h」「+3km/h」「+5km/h」「+10km/h」があります。
初期値は「+0km/h」なので特にこの設定をしなければ標識通りの速度が設定されます。
仮に、50km/hの速度標識を読み込んだときにCTSやMRCCには60km/hの設定をしたい、というような場合はこの標識連動車速調整で「+10km/h」を選択しておくということになります。
3. CTS、またはMRCCを起動する
さて、いよいよ標識連動車速設定の使い方ですが、ステアリングの「CTS」スイッチ、または「MRCC」スイッチを押します。
そして、CTSまたはMRCCが起動している状態で速度標識を正常に読み取れたときは表示されている標識に「RES」というアイコンが表示されています。
ここでは40km/hの制限速度標識を読んで40km/hのアイコンが表示されています。
4. 標識連動車速設定を実行
そして速度標識アイコンに「RES」アイコンが表示されていればこの速度を設定できるということになります。
どうやるかというと・・
ステアリングの「RES」スイッチを押し込むだけです。
そうすると、速度標識アイコンから「RES」が消え、メーターの設定速度が「40」に変わってCTSまたはMRCCは40km/hの走行を目指す動作になります。(標識連動車速調整で「+0km/h」を選択している場合)
標識連動での速度設定を変えたいときは、ステアリングのSET+、またはSET-で速度調整を変更できます。
速度を変更すると、速度標識アイコンに再び「RES」アイコンが表示され、標識連動速度設定ができる状態に戻ります。
ということで、道路標識を見て制限速度に合わせてCTSやMRCCでの速度を設定するのが面倒な場合は、ステアリングの「RES」スイッチを押し込むだけですので、やったことがなかった方は試してみてください。
以上、簡単ですがこのへんで終わります。
最後までお読みいただきどうもありがとうございます。
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