CX-60 ディーゼルハイブリッド・PHEV・ディーゼル・ガソリン どれを選ぶ?

CX-60 試乗集アイキャッチ
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これまで私が試乗したCX-60の4種類のエンジンそれぞれの特徴的な部分をピックアップしてまとめてみました!
どのエンジンモデルを選ぶか検討中の方のひとつの判断材料にしていただければと思います!

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CX-60 エンジン選び

CX-60には以下の4種類のエンジンがラインナップされています。

  • 3.3L 直列6気筒ディーゼル+マイルドハイブリッドのXD-HYBRID(e-SKYACTIV D 3.3)
  • プラグインハイブリッドのPHEV(e-SKYACTIV PHEV)
  • 3.3L 直列6気筒ディーゼルのXD(SKYACTIV-D3.3)
  • 2.5L 直列4気筒ガソリンの25S(SKYACTIV-G 2.5)

それぞれのエンジンモデルの特徴などについてこれまで私が試乗した感想を含めお話ししてみたいと思います!

XD-HYBRID(e-SKYACTIV D 3.3)

XD-HYBRIDのエンジン

3.3L 直列6気筒ディーゼルエンジン+48Vマイルドハイブリッドという新しいエンジンで強烈なトルクで加速も鋭いのに燃費が良いというCX-60の中で一番売れているエンジンモデルです。

実際私もこのXD-HYBRIDを購入しました。

こちらはXD-HYBRIDのエンジンです。
エンジンカバーには直列6気筒を表すデザインですかね、赤丸部分の形状になっています。

cx60-phev-testdrive-5

そしてエンジンカバーを開けるとエンジンルームに大きな直6ディーゼルエンジンが隙間なく詰まっている印象です。画像では見えませんがマイルドハイブリッドのモーターも入っています。

CX-60 PHEVエンジン1

エンジンとモーターのそれぞれのスペックはこんな感じです。
550N・mのエンジントルク、そして200回転で153N・mを発生するモータートルクで強烈に加速します。

エンジン(3.3L 水冷直列6気筒DOHC24バルブ直噴ターボ)
最高出力:187kW<254PS>/3,750rpm
最大トルク:550N・m<56.1kgf・m>/1,500-2,400rpm

モーター(永久磁石式同期電動機)
最高出力:12kW<16.3PS>/900
最大トルク:153N・m<15.6kgf・m>/200

XD-HYBRIDの走り

ディーゼルだけでも強烈なトルクで加速するのにさらにマイルドハイブリッドで200回転という低回転からモータートルクで後押しする感じで本当に速いです。アクセルを踏み込むとシートに背中を押し付けられるイメージです。

加速サウンドも直6ディーゼルの音なのか個人的にはとてもカッコいいエンジンサウンドだなと感じます。

走行中でもi-Stopします。
アクセルオフでエンジンの動力が不要と車が判断するとタコメーターが0回転にストンと落ちます、つまりエンジンが停止します。
なので、エンジンが停止した状態で惰性で走行しているときは電気自動車という雰囲気です。
マイルドハイブリッドの回生ブレーキで微かにヒューンというような電気音が聴こえます。

XD-HYBRIDの燃費

3.3LディーゼルエンジンでとてもパワフルなのにCX-5,8の2.2Lディーゼルエンジンよりずっと燃費が良いというのが信じられないのですが本当なんです。トルコンレスの8速ATが採用されている点も燃費が良い要因ですね。

実際私はXD-HYBRIDのCX-60を購入していますが、高速の燃費は普通に20km/Lを超えてきます。
驚いたのが信号の少ない一般道で1時間ちょっと走行したときの燃費を燃費モニターで見たところ「25.2km/L」という表示になっていました!

カタログ燃費は以下の通りです。

WLTCモード燃費:21.0km/L
市街地モード燃費:18.0km/L
郊外モード燃費:21.2km/L
高速道路モード燃費:22.4km/L

PHEV(e-SKYACTIV PHEV)

PHEVのエンジン

2.5L 水冷直列4気筒DOHC16バルブガソリンエンジン+モーターのプラグインハイブリッドエンジンですね。
充電すればモーターだけで74km走行可能ということで、近場の買い物や通勤で使うだけなら燃料をいれなくても充電だけでいけるというところが魅力ですね。
もちろん、システム出力が327馬力、500N・mのトルクで強烈に加速できる能力も持っています。

こちらはPHEVのエンジンです。
エンジンカバーには直列4気筒を表すデザインですかね、赤丸部分の形状になっています。
そしてCX-60の各エンジンの中で唯一「e SKYACTIV PHEV」というロゴプレートが付いています。

CX-60 PHEVエンジンカバー

エンジンカバーを開けるとエンジンルームにディーゼルに比べてコンパクトな直4ガソリンエンジンが余裕で収まっています。結構隙間が多い印象です。

CX-60 PHEVエンジン2

エンジン(2.5L 水冷直列4気筒DOHC16バルブ)
最高出力:138kW<188PS>/6,000rpm
最大トルク:250N・m<25.5kgf・m>/4,000rpm

モーター(永久磁石式同期電動機)
最高出力:129kW<175PS>/5,500
最大トルク:270N・m<27.5kgf・m>/400

PHEVの走り

試乗の時はほぼEVモードでモーターだけで走行しましたのでシステム出力327馬力は体感していないです。
ここは是非今後PHEVの試乗をする機会があったら試してみたいと思っています。

というわけでEVモードでの走りですが、まず発進時に不快なモーター音などはなく、静かに発進しました。
当たり前ですが電気自動車なんだという感じですね。
アクセルを踏み込むと静かに加速します、が、強烈な加速ではなく通常の2Lガソリンエンジンくらいの加速感でしょうか。
PHEVは大きなバッテリーを積んでいるため車両重量が2,090kgと4つのエンジンモデルの中で一番重いこともあり、モーターだけで2tの車を引っ張っているので仕方がないかなという感じです。
もちろんエンジンの動力がプラスされると強烈に加速すると思いますけどね。

ただ、システム出力327馬力を発生するためには充電がしっかりされていることが必要で、充電がなくなるとせっかくの高出力が出せずにバッテリーで重い車を2.5Lガソリンだけで走行することになります。

PHEVの燃費

プラグインハイブリッドの燃費って難しいですね。
充電だけでモーター走行していれば実際燃料は使わないわけですし。

※ただし、燃料は下記理由である程度は使用しないといけないようです。

燃料がタンク内に長期間滞留し、燃料の品質が変化することがあります。
12か月ごとに25 L以上燃料を給油してください。

※CX-60 取扱説明書 注意事項より抜粋            

ハイブリッド燃費
WLTCモード:14.6km/L
市街地モード:11.1km/L
郊外モード:15.7km/L
高速道路モード燃費:16.0km/L           

XD(SKYACTIV-D3.3)

XDのエンジン

3.3L 直列6気筒ディーゼルエンジンです。
モーターのない純粋なディーゼルエンジンです。

エンジンカバーはXD-HYBRIDと同じですね。

CX60 XD S Packageのエンジンカバー

エンジンカバーを開けたところもXD-HYBRIDと同じように見えます。
大きな直6エンジンがみっちり詰まっているという感じです。

CX60 XD S Packageのエンジン

3.3L 水冷直列6気筒DOHC24バルブ直噴ターボ
最高出力:170kW<231PS>/4,000-4,200rpm
最大トルク:500N・m<51.0kgf・m>/1,500-3,000rpm

XDの走り

モーターのない通常のディーゼルですが、この3.3L直6ディーゼルは231馬力、500N・mというビッグトルクでかなりパワフルな走りができます。
試乗したときは、XD-HYBRIDと同じ?と思えるくらいの加速だと感じました。

加速サウンドもXD-HYBRIDとほぼ同じ直6ディーゼルの音でカッコいいエンジンサウンドです。

こちらのディーゼルエンジンはXD-HYBRIDのように走行中のi-Stop機能はなく、このへんはCX-5やCX-8のディーゼルエンジンと同じです。

エンジンの話ではないですが、CX-60はトルクコンバーターが無い8速ATということでアクセルをぐっと踏み込むとダイレクト感のあるレスポンスが感じられます。

XDの燃費

モーターの無い3.3LディーゼルエンジンでもとてもパワフルなのにこちらもCX-5,8の2.2Lディーゼルエンジンよりずっと燃費が良いというのが信じられないです。
XD-HYBRIDのところでも書きましたが、トルコンレスの8速ATが採用されている点も燃費が良い要因ですね。

カタログ燃費は以下の通りです。(4WDの場合の燃費)

WLTCモード燃費:18.3km/L
市街地モード燃費:15.3km/L
郊外モード燃費:18.0km/L
高速道路モード燃費:20.4km/L

25S(SKYACTIV-G 2.5)

25Sのエンジン

2.5L 直列4気筒ガソリンエンジンです。
今後発売されるCX-80にはこの2.5Lガソリンモデルは採用されていませんね。
重いCX-80には合わないということですかね。

エンジンカバーこんな感じです。PHEVのようなロゴはないですが形状はほぼ同じですかね。

cx60-25s-lpkgエンジン

エンジンカバーを上げるとPHEV同様、ディーゼルに比べてコンパクトなガソリンエンジンが見えます。

cx60-25s-lpkgエンジンカバー開ける

2.5L 水冷直列4気筒DOHC16バルブ
最高出力:138kW<188PS>/6,000rpm
最大トルク:250N・m<25.5kgf・m>/3,000rpm

25Sの走り

私がCX-60の試乗をした4種のエンジンモデルですがガソリンの25Sは一番最後の試乗となりました。

ディーゼルハイブリッドやディーゼルと比べてしまうと2.5Lガソリンはどうしても強烈な加速をする車ではなくて、ゆっくり静かに走るという感じですね。
ディーゼルに乗ってからこのガソリンに乗ると別の車に乗っているような感覚になりました。

もちろん、通常の走行で不満があるということではなく、普通に十分走れるんですけど、ディーゼルと比較するとということです。

あまりアクセルを踏まずにスーッと静かに加速する感じは荒々しさがなくそれはそれで快適です!
ただ、加速が必要でアクセルをぐっと踏み込むと唸り音というかエンジン回転だけ上がるけど強く加速する感じにならない印象です。

25Sの燃費

ガソリンエンジンの25SはCX-60の4エンジンモデルの中で燃費は最下位という感じです。

その分、車両価格がディーゼル等に比べると安いので、レギュラーガソリンが軽油と比較して高くても、あまり走行距離が多くないという方には合っているのかもしれません。

カタログ燃費は以下の通りです。(4WDの場合の燃費)

WLTCモード燃費:13.0km/L
市街地モード燃費:10.3km/L
郊外モード燃費:13.0km/L
高速道路モード燃費:13.5km/L

まとめ

いかがでしたでしょうか。

これからCX-60を購入するけどXD-HYBRID,PHEV,XD,25S、どれにしようか迷われている方へ少しでも参考になればと思います。

私はPremium Sportsの外装、タン内装が気に入ってしまったことと、ディーゼル+Mハイブリッドに興味があったので(PHEVは高い^^;)XD-HYBRIDを選びました。

今回はエンジン中心でお話ししましたが、XD-HYBRIDとPHEVはフェンダーアーチモールやバンパー下部がボディ同色だったりフロントバンパー形状が違ったりという話もあります。
XD-HYBRID・PHEVと、XD・25S、ではエクステリアも違うので購入時にはそのへんも考えることになりますね。

さて、本記事と同様なYouTube動画を公開しています。
エンジンサウンドなど動画でないと分からない部分もありますので気になった方は是非チェックしてみてください。

それではこのへんで終わります。
最後までお読みいただきどうもありがとうございました!

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